第11回「藤史会」が開催された今年は、
父六世嵐芳三郎が亡くなって、ちょうど10年になります。
一緒に参加してもらおうと、ロビーに父の写真を展示しました。
六世嵐芳三郎
ご祝儀舞踊として、会の一番目に踊りました。紋付袴のみの素踊りは、かつらや衣装がないぶん誤魔化しがきかず、間も振りもより的確なものが求められます。それだけに難しいですが、硬くならずゆったりとした気持ちで踊ることを心掛けました。
船人が、隅田川で偶然出会った女性に、人買いにさらわれた幼子が哀れに亡くなった話を聞かせます。話すうちに、実はその女性が幼子の母親だと知ります。この踊りは、派手さはありませんがしっとりとした情緒が必要な踊りです。段取りにならず気持ちの動きをしっかりつけて、我が子を不幸なかたちで失った女性への、哀れみの心を強く持ちながら演じました。
              写真:舞踊写真「江澤」
島の千歳 島の千歳 隅田川 六世嵐芳三郎 六世嵐芳三郎